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ポイント・・・・塗料を使用する際は、必ず良く攪拌し、状態をチェックする。
名称 |
状態 |
原因 |
対策 |
ゲル化 |
塗料が寒天のようなゼリー状になり、ザラザラした状態です。 | 高温下での放置。容器の密閉不備における貯蔵。あるいは、塗料の展色剤が揮発をなくし流動性を失った状態。適当でないシンナーの添加。 | 適当な希釈液で希釈、又は激しい振動で助かる場合もあるが、廃棄が望ましい。 |
皮張り |
塗料の表面に皮を張る現象。 | 塗料の貯蔵温度が高い・塗料容器内の空間が大きい。又は、乾燥剤の過剰な使用。 | 缶のフタを開ける要領で皮を取り除きます。この状態は、ゲル化への前進となります。 |
顔料の沈殿 | 塗料を棒で撹拌したとき、底に顔料(色)が沈殿、固まっている。 | 貯蔵期間が長かったり、シンナーの希釈しすぎ。 | 使用の際、底部より均等になるように十分撹拌する。また、長期の貯蔵を避ける。 |
色の分離 |
塗料の表面に異質の油が浮いているように見え、いくら混ぜても浮いてくる | 黒・紺および緑などの顔料によっては、性質的に分離、変色する。 | 常に混ぜながら塗る。シンナーを混ぜすぎずに、よく延ばして塗る。それでも色別れしたら断念する |
ポイント・・・・常に塗料と素地(塗る面)の状態をチェックしながら施工し、最悪のトラブル発生時は「塗料の拭き取り」(乾燥後の場合は剥離作業)も考慮する。
名称 |
状態 |
原因 |
対策 |
ゆずはだ | |||
ハジキ | 塗料を塗った表面に水や油などが付着していた場合その塗膜にくぼみが生じる。 台所・風呂場及び洗面所で良く確認します。 |
すみやかに塗料を拭き 取り、問題個所をシン ナーにて擦る |
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にじみ | 塗料の重ね塗りをした場合。下地の塗膜を溶解して色が浮き出てくること。 | 乾燥後ラックニス等を 用いて、にじみを止める |
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ピンホール | 塗膜に小穴が出来る事。塗料の急激な乾燥によ り起こりやすい。 |
急激な加熱乾燥を避け、塗り重ねには十分な 乾燥時間を取る |
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色別れ |
塗りついだ部分に塗料の色の分離を確認できます。刷毛目(刷毛のスジ)が目立 ち過ぎる |
十分に攪拌しても改善 が見られない場合は、 塗料を拭き取る | |
ハジキ |
塗料を塗った表面に水や油などが付着していた場合その塗膜にくぼみが生じる。 台所・風呂場及び洗面所で良く確認します。 |
すみやかに塗料を拭き 取り、問題個所をシン ナーにて擦る | |
しわ |
下塗りの乾燥不十分のままで上塗りをすると起こる。 | 問題個所は剥離する 下地を十分に乾燥させる。 |
ポイント・・・・塗っている最中になんらかの現象が確認されるはずであり、それらの見落としにより表れる。乾燥後に研磨、あるいは剥離作業を必要とする場合があります。
名 称 |
状 態 |
対 策 |
白化(ブラッシング) |
湿度が高い時に溶剤系塗料を塗ると、乾燥時の 溶剤による気化熱と空気中水分の影響を受けて、 塗面が光沢を失い、白くぼけた状態。 |
・湿度の高い時は塗るのを出来るだけ控える ・室温を上げて同種の塗料をもぅ一度塗る ・室温を上げてシンナーをさっと塗る |
やけ |
塗装後、塗膜が着色して黄かっ色になる状態。 |
白色・淡彩色に発生しやすいので、ある程度 濃い色相にする |
フクレ |
水分やサビが原因で塗膜の一部が下地より浮き 上がる状態。 |
原因である高温多湿の状態で長時間さらさない |
き裂 |
塗膜に生じたさけ目。浅いもの、深いもの、 いろいろな状態がある。 |
十分乾かないうちの重ね塗りや厚塗りを避ける |
ゆずはだ |
塗料を塗った表面が「みかんの柚」の肌 みたいになった状態を言う。吹き付け作業で良く 見られる。 |
シンナーの希釈度合いや空気圧力の調整をする |
白亜化(チョーキング) |
熱・紫外線・風雨などで塗膜の表面が変化し、粉 状になって消耗していく事。 |
耐白亜化性の高い顔料を使った塗料を使用する 体質顔料の使用料を少なくする。 |
はがれ |
下地との密着が十分でない場合や、重ね塗りした場合 の塗料の不適合により起こる。 |
浮いている塗膜を剥いだり、下地処理材を用いて 塗料との密着を良くする。 |
もどり |
魚油などを展色剤に使用すると乾燥してからふたたび 粘着性を帯びてくる。 生乾きのコンクリート・プラスターなどに油性塗料を塗る と、アルカリに侵されて粘着性を帯びる。 |
魚油の使用を避ける。 生乾きコンクリート・プラスターなどへの油性塗料 の使用を避ける |